アメリカでは毎年、特に西海岸のカリフォルニア、オレゴン、ワシントン州などで大規模な山火事(ワイルドファイヤー)が発生し、深刻な大気汚染を引き起こします。
山火事の煙には「微粒子(PM2.5)」が多く含まれ、呼吸器系の健康被害をもたらす可能性があるため、適切な対策を知っておくことが重要です。
今回は、①山火事発生時の対応 ②大気汚染のチェック方法 ③大気汚染の対策 について詳しく解説します。
① 山火事が発生したらどうする?
1. 屋内にとどまり、空気を守る
- ドアや窓を閉める:屋外の汚染された空気が入らないようにする。
- エアコンの外気取り込みをオフにする。
- 空気清浄機を使用し、HEPAフィルター付きのものが理想的。
- 窓に湿らせたタオルを貼ることで、煙の侵入を軽減できる。
2. N95マスクを着用する
- 外出が必要な場合は、N95マスクやKN95マスクを使用する。
- 布マスクや一般的な紙マスクでは、PM2.5を十分に防げないので注意。

3. 不要不急の外出を控える
- 特に運動や屋外活動は避ける。
- 子ども、高齢者、呼吸器系疾患(喘息など)を持つ人は特に注意が必要。
4. 健康被害の兆候をチェックする
- 目の痛み、喉のイガイガ、呼吸のしづらさを感じたらすぐに屋内に避難。
- 水分をこまめにとり、のどを潤すことが重要。
② 大気汚染の状況は何でチェックできる?
山火事発生時は、大気の質(AQI: Air Quality Index)をこまめに確認することが大切です。
AQIはPM2.5、PM10、一酸化炭素などの大気汚染物質の濃度を基にした指標で、以下のサイトやアプリでリアルタイムに確認できます。
AQI数値 | 空気の質 | 健康影響 |
---|---|---|
0-50 | 良い | 問題なし |
51-100 | 普通 | 敏感な人は注意 |
101-150 | やや悪い | 呼吸器疾患のある人は外出を控える |
151-200 | 悪い | 一般の人もできるだけ外出を避ける |
201-300 | 非常に悪い | 全員が健康リスクあり |
301以上 | 危険 | 屋内待機が必須 |
リアルタイムで大気汚染をチェックできるウェブサイト・アプリ
- AirNow(米国環境保護庁公式) → https://www.airnow.gov/
- PurpleAir(詳細なPM2.5マップ) → https://www.purpleair.com/
- IQAir(世界の大気汚染状況) → https://www.iqair.com/us/
- Weatherアプリ(iPhone/Android) → 一部の天気アプリでAQIが確認可能
- NOAA(米国気象庁) → https://www.weather.gov/
また、Twitter/Xのローカルニュースや自治体のウェブサイトで避難情報を確認することも重要です。
③ 大気汚染の対策として何をすべきか?
1. 室内の空気を清潔に保つ
- 空気清浄機(HEPAフィルター付き)を使用する。
- 窓やドアをしっかり閉め、外気の侵入を防ぐ。
- エアコンの外気取り込みをオフにし、フィルターを定期的に掃除する。

2. 正しいマスクを着用する
- N95マスク、KN95マスクを使用し、布マスクや一般的なマスクでは不十分。
- 外出を最小限に抑えるのが最も効果的な対策。
3. こまめに水分補給
- のどの粘膜を守るため、水やお茶をこまめに飲む。
- のどが痛くなった場合は、うがいをして清潔に保つ。
4. 大気汚染がひどい日は運動を避ける
- PM2.5は肺に入りやすく、呼吸器系に悪影響を与えるため、外での運動は避ける。
- 室内での軽い運動やストレッチで体を動かす。
5. 煙の影響を軽減するための食事
- 抗酸化作用のある食品(ビタミンC・Eが豊富なもの)を摂取する。
- 水分を多く含む野菜やフルーツ(きゅうり、スイカ、オレンジなど)もおすすめ。
まとめ:山火事による大気汚染にしっかり備えよう!
アメリカの山火事は、特に夏から秋にかけて発生しやすく、大気汚染による健康リスクが高まるため、早めの対策が重要です。
「屋内の空気を清潔に保つ」「AQIをこまめにチェック」「正しいマスクを着用」「適切な水分補給」 などを意識し、健康を守りましょう!
大気汚染がひどい時は、無理をせず安全第一で行動してください!
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