アメリカでも秋になると気になるのがインフルエンザ。
毎年、病院やドラッグストアに行って注射を受けるのが少し面倒だったり、子どもが怖がったりしますよね。
そんな中、今年はちょっとした話題になっているのが、FluMist(フルミスト)という鼻スプレータイプのインフルエンザ予防接種が、ついに自宅でもできるようになったというニュースです。
FluMistとは?
FluMistはアストラゼネカ(AstraZeneca)の子会社MedImmuneが開発した、鼻から吸い込むタイプの生ワクチンです。
アメリカでは2003年からFDAに承認されており、主に2歳〜49歳の健康な人が対象。
注射ではなく鼻スプレーで免疫をつけるタイプなので、痛みがなく、特に子どもに人気があります。
私自身、以前イギリスに住んでいた時に、学校で子どもたちがこのFluMistを集団で受けていたのをよく覚えています。
「注射じゃないなんてすごい!」と驚いたのと同時に、子どもが怖がらずに接種できる仕組みは本当にありがたいものでした。
それが、ついにカリフォルニアでも自宅でできるようになるとは、時代の変化を感じます。
FDAが「自宅での使用」を承認
2024年9月、米国食品医薬品局(FDA)はFluMistの自宅または介護者による投与(self- or caregiver-administration)を正式に承認しました。
これにより、医療機関へ行かなくても、オンラインで注文して自宅で使用できるようになりました。
この新しい仕組みは「FluMist Home」というプログラム名で提供されていて、現在は全米34州で利用可能。
その中にカリフォルニア州も含まれています。
注文は公式サイト(flumist.com)から行い、健康状態に関するいくつかの質問に回答した上で、薬剤師の審査を経て承認されると、自宅に冷蔵状態で配送されます。
気になる価格は?
「FluMist Home」でのワクチン本体の価格は、35〜45ドル前後が目安です(保険未加入の場合)。
ほとんどの保険プランではインフルエンザワクチンがカバーされているため、保険適用であれば自己負担なし(無料)で受けられるケースもあります。
ただし、オンライン注文時には発送・処理手数料として約8.99ドルがかかるとのこと。
また、GoodRxなどの割引サービスを使えば、保険がない場合でもおおよそ28〜30ドル程度で入手できるという報道もあります。
費用的には従来の病院接種とほぼ変わりませんが、「通院しなくていい」便利さを考えると、時間の節約という点で価値は高いですね。
対象年齢と注意点
- 対象:2歳〜49歳
- 18歳以上の成人は自分で投与可能
- 17歳以下は親または介護者が投与
- 妊娠中の人、免疫が低下している人、重度のアレルギーがある人は使用不可
小さな子どもが注射を怖がる場合でも、FluMistなら鼻にシュッとスプレーするだけで完了。
泣くこともなく、親子ともにストレスが少ないのが魅力です。
イギリスでの体験と比べて
イギリスではNHS(国民保健サービス)が小学生を対象に、毎年このFluMistを学校で無料接種していました。
子どもたちは泣かずに受けられ、数秒で終わる簡単なものでした。
それが今、アメリカでは自宅でオンライン注文してできるようになったというのは、まさに医療のデジタル化の象徴ですね。
自宅で完結する時代のワクチン
コロナ禍以降、遠隔医療やオンライン診療が一気に普及しましたが、
ついにワクチンまでも「自宅で完結」できる時代が来ました。
特に忙しい家庭や、医療機関まで距離がある地域に住む人にとっては大きな助けになります。
FluMist Homeはまだ始まったばかりのサービスですが、
今後はもっと多くの州や保険プランに広がっていく可能性があります。
注射が苦手な人や、子どもを持つ親としては、こうした新しい選択肢が増えるのはうれしいですね。



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