アメリカの英才教育「Gifted Class(ギフテッドクラス)」って何?

アメリカの小学校

今回は、最近よく質問をいただく、昨年長男が選出された「Gifted Class(ギフテッドクラス)」についてご紹介いたします。これは、アメリカの公立小中学校などで行われている英才教育プログラムの一環です。

カリフォルニア州では「Gifted and Talented Education」と呼ばれる略して「GATE」と呼ばれるプログラムがこれにあたります。これは、同学年内で様々な分野(学力、リーダーシップ、アート、ミュージック、ダンスなど)において他の生徒に比べて特に優秀であり、今後もさらに高い成果を期待できる生徒に対してより難易度の高い教育機会を与えるプログラムです。一度認定されると、義務教育が終わるまでプログラムが続き、また永遠にレコードとして残るそうです。

このプログラム…個人的には、「学力だけではない」という点が素晴らしいなと感じました!

学校から何人選出されるかは決まっておらず、先生から推薦されるケースと、親や生徒が立候補してテストを受験するケースがあります。選出されると個人テストやグループテスト、面接などを経てスコアに応じて「GATE STUDENT」として認められ、さらにはその中で「Gifted」「Highly Gifted」に区分されます。これらに選ばれると定期的に招集しては特別な授業を受けさせてもらえたり、その後の進学で有利になります。

例えば具体的には、小学校でマグネットスクール(優秀な学生が優先的に入れるスクール。難易度の高い教育を受けることができる。)を選択することができたり、中学校ではレベル別のクラス分けになることが多いのですが、GATE STUDENTは最上級レベルのクラスに振り分けられます。また、高校では学区内で偏差値の高いスクールを選択することができ、大学の内容を先取りで勉強することも可能になります。

長男が選ばれた当時は、渡米して日が浅かったのでまだこの「Gifted」についてよく理解していなかったのですが先生も周りのペアレントのサポートもあり、徐々に理解することができました。ちなみに昨年、長男のクラスでは30名中2名選出されていました。「Gifted Student」と聞くと、さぞかし習い事も沢山やって、日々がり勉の生活なんだろうな…と日本人だったら想像してしまうかと思いますが違います。少なくとも私が知っている「Gifted Student」は、もちろんホームワークはやっているでしょうが家族や友達とよく話し、よく遊んでいる活発な学生が多い印象です。

ご存知の通り、アメリカでは飛び級やこのような英才教育プログラムなど個々人の得意分野を見つけてくれて、頑張る人に手厚い支援をしてくれます。また不得意だからといって見捨てることももちろんありません。各人のレベルに合わせて適宜柔軟な対応ができるアメリカのスクールも先生も本当に素晴らしいなと思う機会がとても多いのです。

引き続き、このブログでは「アメリカの教育」についてどんどんご紹介したいと思いますのでリクエストがある方は是非コメント欄に書いていただければと思います!

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